商品の説明
●江戸明治和本●〈文章書替〉新編書札指南(宝暦板・3種) 稀書往来物 極美本
【判型】大本1冊。縦267・265・259粍。
【作者】長友松軒(玄海堂)書。高垣秀武(玄海堂門人)跋。
【年代等】宝暦13年5月跋。宝暦13年10月刊。[大阪]大野木市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。早印本と後印原装本2種の合計3種を全冊収録した(後印原装本のうち美本は通常収録、他の2種は袋綴じ展開収録)。『〈文章書替〉新編書札指南』は、「十二月章」「雑用章」「賀章」の3部から成る用文章。「十二月章」部は「年始に遣状」から「歳暮に遣状・同返事」までの四季折々の手紙26通、「雑用章」は「未逢方え遣状」から「法事に遣状・同返事」までの諸事に関する手紙34通、「賀章」部は「婚礼に遣す状」から「預馳走候礼状」までの生涯の佳節に伴う祝儀状25通で、合計85通を収録。本文を5行・所々付訓で記す。頭書には例文の言い替え表現(上中下の尊卑別も示す)のほか、「大坂独案内」「文章連歌」「西三条殿逍遙院御作源氏文字久佐里」「問屋往来」「洛陽文章」「隅田川詣」「東山泉涌寺八景」「武州修学十二景」「住吉八景」「諸職家名尽」など特色ある往来を載せる。このうち「問屋往来」は最古の例(単行刊本では最も早い明和3年刊『問屋往来』とは別内容)で、本書からの抄録と思われる単行本『〈商家〉問屋往来』が安永8年に刊行された。巻末に、士農工商別の用語集「武具字尽」「農具字尽」「雑工字尽」「雑商字尽」を付す。なお、本書の柱に「再板用文章指南」とあるため、初刊年代はさらに遡ると思われるが未詳。あるいは元禄2年刊『〈新編〉用文章指南(新編用文章指南)』を意識しての命名か。なお、本書初板本の扉題『新編書札指南』は、弘化3年板(『〈文章書替〉書札指南大全』)では扉題の左右二文字が削除され、『書札』となった。また、本書の増補版に明和6年刊『連玉用文筆法蔵』、江戸後期刊『連玉用文章大成』がある。
★原装・題簽付・極美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
商品の情報
カテゴリー本・雑誌・漫画 > 本 > その他商品の状態やや傷や汚れあり発送元の地域埼玉県